【国際結婚】アフリカ人の夫とのなれそめ・完結編

前回のお付き合い編、前々回の出会い編はこちらからどうぞ。

関連 【国際結婚】アフリカ人の夫とのなれそめ・出会い編
   【国際結婚】アフリカ人の夫とのなれそめ・お付き合い編

あも
あも

今回で夫とのなれそめは完結します。
無駄に長くてすみません~。

国際結婚、もちろん反対されました

私へこんでいる

黒人の夫との結婚を決めた私ですが、まず地元の友達たちにめちゃくちゃ反対されました。
彼女たちが心配したのは、私との結婚がビザ目当てのものじゃないかということでした。

まぁ、当たり前ですよね。
だって、出会って2ヶ月もしないで結婚って、ねぇ。
私だって、友達が同じようなこと言い出したら、「目を覚ましなよ!!」っていうと思います。

でも、この時の私は「みんなが思っている感じじゃないんだけどな」っていうのがすごくあって。
でも、私がここで「彼は違うんだよ!ビザ目当ての結婚じゃないよ!」と言えば言うほど、
「すっかり騙されてんじゃん!早く目をお覚ましよ!」
となることも、何となくわかっていました。

だから、「わかる!みんなが言いたいことは全部わかってる。でも、1年間みてて。そうしたら、この結婚がビザ目的かどうかわかると思うんだよ。」と力説。

別に友達たちのオッケーが出なくても結婚できるんですけどね。
私のことですごく真剣になってくれて、私も真剣になれる数少ない友達だから、「オッケーといってもらえなくてもいいから、自分の気持ちはきちんと伝えておきたい。」って思っていました。

「わかった。じゃあ結婚祝いは1年後の2人を見てからだね。それはいいけど、まさし、どうするの?まだ言ってないんでしょ?」

この友達の口から出たまさし。
残念ながら、元彼でもなんでもありません。

あも
あも

まさしとは、私の父親です。

ちなみに、今でもこの友達たちとは相変わらずな感じです。ありがたい。
そして 一年後、ちゃんとみんなから洗濯機とパソコンデスクを結婚祝いでもらいました。

ラスボス、まさし

まさし

私の父まさし(仮名)は、一言でいうなら「波平さん」みたいな男です。

盆栽をいじったり将棋を打つのが好きで、真面目で、お酒も普通に好きで、先ほどの友達らが来た時には、なぜかたこ焼きを焼いて振る舞うみたいなお茶目なところもあります。
こんな父を友達らはおもしろがり、本人の知らないところで「まさし」と呼び捨てで呼んでいたのです。

こんなまさしですが、何を隠そう外国人が大嫌い。
それは、まさしが警察官という職業ゆえに、悪いことをする外国人を数多くみてきたからです。

詳しいことは一切教えてくれなかったですが、新宿周辺に勤務してたことがあるので色々思うところがあったんだと思います。

外国人嫌いのまさしに、「黒人さんと結婚しますハートテヘペロ」なんて言えない。
でも、結婚です。
言わないわけにはいかない。
そして、あんまり時間もない。

意を決して、「ちょっと話したいことがあります」と両親にいう私。

24歳の娘にこれを言われて、
「まさか、、けっ、こんか??」
みたいになり、
「ちょっと待っていなさい」
となぜか軽めに身なりを整え始めるまさし。

このあと、まさか娘から爆弾をブッ込まれるとは思っておりません。

「黒人さんと結婚したいとおもっているんだけど。」
と伝えると、
「え?!え?!何言ってるの?」と慌てふためく母とは対照的に、動かぬまさし。

あも
あも

こ、こ、こわーーーーーーーーーーーーー


と思いながらまさしの出方を見ていると、
「いつ頃からお付き合いしているんだ。」
「どこで会ったんだ。」
「何をしている人なんだ。」
と、本職の尋問が始まりました。

あも
あも

やっぱり本職はちがうな……

なんてくだらないことを考えながら、
「2ヶ月前」
「地元」
「まだ日本での仕事はない」
と、まさしにとって絶望的な答えをいう私。

「無理だ。目を覚ませ。そんな結婚認められるわけない」
と今思うと至極当たり前なことをいうまさし。

その後はどんなに話しても平行線でした。

結婚の決め手は村上春樹

森

その後も何度かまさしと話すも平行線の日が続きます。

夫に会って話したらまさしの考えが変わるかも!なんて思って提案をしてみると、なんと夫を不法滞在者だと思い込んでいるまさし。

「現職の俺が彼にあって逮捕できなかったら、日本の警察はなめられる。だから会いたくない。」
と驚きの発言が。
何、その独特な理由。

こんなやりとりが数日続き、連日話の途中で泣く母をみていると、だんだん「私が間違ってるのかな」と思い始めて来た私。

「やっぱり親を悲しませるのは良くない」に考えが行き着き、
「わかった。やっぱり結婚はできないって言って来る」と口から出ていました。

彼がお世話になっている親戚の家に向かう途中、気を紛らわそうと「そうだ、村上さんに聞いてみよう。」という本をパラパラめくる私。

ちなみに19年前に発売されたこの本は、「こういう考え方、好きだな。こんな風な大人になりたいな。」がたくさんつまった私のバイブルです。

もう十分大人な私ですが、今でも読みたくなって手にすることがある本です。

「そうだ、村上さんに聞いてみよう」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける282の大疑問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか? (Asahi original (66号)) | 村上 春樹 |本 | 通販 | Amazon
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そんなバイブルをみていると、理想の結婚相手について書いてある項目を見つけました。

僕のささやかなアドバイスは、「その人の前に出ると、思わず顔がほころんでしまうような相手がいちばんだ」というものです。
条件なんて関係ないです。

そうだ、村上さんにきいてみよう。P129

私はこれを読んだ時に、電車に乗っているのに泣いてしまいました。

ここ数日ずっと「わたし間違っているのかな?」「結婚しないほうがいいのな?」と自問自答していた答えは、他でもない村上春樹がくれたのです。

村上春樹も、自分の言葉が私の人生を変えたことは知りますまい。
でも、このタイミングでこの言葉を見つけていなければ、私は今夫の隣にいないと思います。

おかしいと思われるかもしれませんが、「周りになんて言われても、自分が選んだ人と結婚しよう。」と決意したのはこの時でした。

案の定、夫を目の前にするとほころぶ私の顔。

あも
あも

よし。この人で間違っていない!

夫とまさし対面。そしてしばしさようなら

さようなら

「もうぶれない!」と決めた私ですが、両親の泣き顔を見るのはさすがに心が痛い……。
考えた末、家に帰るや否や部屋に一直線→荷造りを始めました。
親の顔を見ないで、家を出ちゃおうと思ったわけです。

だから、夫がお世話になっている親戚に、家を借りるまでお世話になる了解を得て家に戻ってきました。

恋人に別れを告げた娘が意気消沈で帰ってくるかと思っていたまさしと母は、一直線に自分の部屋に向かう娘にびっくり。

「どうしたんだ?」と聞くまさしに、
「いい。もう結婚を許してくれないなら家を出ます。」
と伝える私。

「え?別れてきたんじゃないの?」
「無理でした。結婚します。」
「えーー!!!!」

びっくりする両親に、
「だってさ、会いもせず黒人さんってだけで反対されるの、やっぱり納得できない。結婚やめるのやめました。」
と伝えると、
「じゃあ会おうじゃないか。母さん、車に乗って!いくぞ。案内しなさい。」
とまさし。

あんなに会うことを拒んでいたまさしが、とうとう夫に会ってくれることになりました。

彼がお世話になっている家に到着すると、まさしの登場に驚く夫。
「私は日本語しか話せないから、そのつもりでお願いします。」
なんてかますまさしでしたが、日本語がほとんど分かっていない夫には5%くらいしか伝わっていませんでした。残念。

結局私(と辞書)が通訳になって、私にした尋問を夫にも始めたまさし。

話してみて悪い印象はないって感じたみたいだけど、
「いきなり国際結婚するといわれても、認めることはできない。どうしても結婚するのであれば、もう家には帰ってこなくていい。」
というのがまさしの結論でした。

「わかった。じゃあ、もう帰らない。」
と私が言うと、号泣する母。
夫に向かってまさしが、
「妻のこの涙を絶対に忘れないでください。」
と伝えて、まさしと母は帰っていきました。

コンビニによって夫のパスポートとビザのコピーを取って。

さ、さすがまさし。
ほほを伝っていた涙もひっこんじゃいました。

こんな感じで、私と夫は結婚しました。

私とまさしが再開するのは、5年後になります。
そしてその後息子が生まれ、6年後には娘も生まれ、まさしも今や孫にデレデレで、「じいちゃんとチューしようかー」って言いながら追い迫る普通のおじいちゃんになりました。

まさしと私たちがどうやって国交を回復させていったかは、他の機会に書けたらなと思っています。

最後に

これから国際結婚をしようと思っているあなた。
村上春樹の言葉を借りるなら、

結婚生活は悲惨か? そのとおりです。悲惨です。

そうだ、村上さんにきいてみよう。P115

そうです。悲惨なんです笑

でも、村上さんの言葉はこう続きます。

しかし結婚しなくたって、人生はもともと悲惨なものです。
だから二人の悲惨を持ちよって、もたれあえばいいのです。

そうだ、村上さんにきいてみよう。P115

いま改めて読んでもやっぱり素敵だな~、村上春樹。

最後も、村上春樹の素敵な言葉で示させていただきます。

愛というのは、それぞれに差し出しあうものです。
あなたが何を差し出せるかで、受け取れるものも変わってきます。

そうだ、村上さんにきいてみよう。P142

さすが村上春樹。
めっちゃいいこといってますね。

16年結婚生活をおくってきて、本当にその通りだなと思っています。
相手に腹が立つことあったら、自分のことも振り返らなきゃなぁと、この記事を書きながら初心にかえることができました。

ここまで、私たち夫婦のなれそめをお読みいただき、ありがとうございました!

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